まとめ・備忘録【クイズ・雑学】

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【現在28個】現象

○○現象の一覧。



目次



ライデンフロスト現象

高温の固体に液体を垂らすと、液体が蒸発した蒸気の層により、液体が瞬時に蒸発しないという現象。

熱力学・物理化学。フライパンの上に水を垂らすとなかなか蒸発しない現象。
ヨハン・ラムスデン(Johann Leidenfrost, 1715~1794, 独, 医師)による。

ラムスデン現象

牛乳や豆乳を温めると表面に膜ができる現象。

生化学。ホエイタンパク質のβ-ラクグロブリンの熱変性によっておこる。シチューやカレーに起こるものも同様とされている。
ウォルター・ラムスデン(Walter Ramsden, 1868~1947, 英, 化学者)による。

ダイラタンシー現象

水溶き片栗粉などに力を加えると、一瞬だけ固体のようになる現象。

連続体力学。剪断増粘性ともいう。力が加わることで粒子の並びに変化が生じ、間に水が入ることで起こる。

液状化

地震の振動により、地面が液体のようになる現象。

土質力学。建物の倒壊や泥の噴出など、地震の二次災害を引き起こす。ダイラタンシー現象の逆の現象といえる。

フェーン現象

気流が山を越えるとき、高温で乾燥した風となって吹き降ろす現象。

気象学。断熱変化によって起こる。日本のからっ風アメリカのチヌークはこれを伴う。Foehnとはアルプスを越えてドイツに吹き降ろす風。

シミュラクラ現象

逆三角形に配置された3つの点が集まった点が顔のように見える現象。

認識心理学。類像現象ともいう。∵←顔に見える。パレイドリアの一種。simulacraとは似ている物の意味。

陸封

海と淡水の両方で生活する動物が、地形などの変化により陸水に閉じ込められ、そこで世代を重ねる現象。

ヤマメは、サクラマスの陸封型である。

バルーニング現象

クモなどが糸を使って空を飛ぶ現象。

別名を「雪迎え」といい、冬の季語。糸を風に乗せるとともに、静電気の力を使うことで、長距離移動を可能にしている。

ウィンブルドン現象

門戸開放した結果、外来勢が優勢になり、地元勢が淘汰される現象。

もともとローカル大会であったテニスのウィンブルドン選手権に、世界中から強豪が集まることで、イギリスの選手が勝てなくなったことにちなむ。日本では、大相撲で日本人力士が活躍できないことなどがその一例である。

エルニーニョ

太平洋の赤道付近から南米沿岸にかけて、海水温が平年より高くなる現象。

気象学・気候学。さまざまな異常気象に影響を与えると考えられている。もともとクリスマスの時期に南米の海水温が上昇することを指していたため、スペイン語で「神の子」を意味する「El Niño」と名付けられた。

ラニーニャ

太平洋の赤道付近から南米沿岸にかけて、海水温が平年より低くなる現象。

気象学・気候学。エルニーニョと同じく異常気象に影響を与えるとされる。エルニーニョに対して、「女の子」を意味する「La Niña」と名付けられた。

不気味の谷

ロボットが人間に似すぎると嫌悪感を抱く現象。

心理学・ロボット工学。森政弘(1927~ロボット工学者)が提唱した。

ファットブルーム現象

チョコレートの油分が白い結晶となって出てくる現象。

温度変化によって生じる。

プルキニエ現象

明るい場所では赤色に近い色がよく見え、暗い場所では青色に近い色がよく見える。

神経学。プルキンエ現象とも。
ヤン・エヴァンジェリスタ・プルキニエ(Jan Evangelista Purkyně, 1787~1869, チェコ, 生理学者)。細胞の研究を行い、細胞説に貢献した。

マリンスノー

プランクトンなどの死骸が粒子となって海の中を沈んでいく現象。

粒子の降る様子を雪に見立てている。粒子のことをデトリタスという。

タキサイキア現象

突発的に危険に直面した時、すべてがスローモーションのように感じられる現象。

tachypsychiaとはギリシャ語で「頭の中の速度」の意味。

イヤーワーム

歌や歌詞の一部が心の中で反復される現象。

心理学。ディラン効果ともいわれる。

クロノスタシス

アナログ時計を見たときに、秒針が一瞬止まって見える現象。

生理学。サッカード(saccade, 視界の揺れを抑制するための急速眼球運動)によって引き起こされる。語源はギリシャ語の、chronos(時間)+stasis(持続)。

スプロール現象

都市部が発展することにより、郊外が無秩序に広がっていく現象。

都市工学。インフラの不備や環境破壊など、諸々の問題を引き起こす。

クリープ現象

アクセルを踏まなくても、車が前に進む現象。

エンジンの低回転がタイヤに伝わることで発生する。

デリンジャー現象

太陽フレアの爆発により、電離層に異常が発生し、通信障害が起きる現象。

突発性電離層擾乱ともいう。太陽フレアから発生するX線や紫外線により電離層の電子密度が増加、短波が吸収される。
ジョン・デリンジャー(John Dellinger, 1886~1962, 米, 電気通信工学者)による。

コリジョンコース現象

直角に交わる道路上で、相手の車を視認することが困難になる現象。

collisionは「衝突」の意味。田園型事故十勝型事故とも呼ばれる。前方の斜め45°に車がいる状態で同じ速度で進み続けると、ドライバーは近づいてくる車を止まっていると誤認してしまい、見通しの良い交差点での衝突事故発生につながる。

シュリーレン現象

透明な物質の中で場所によって屈折率が違うと、その部分に縞やもやがかかったように見える現象。

物理学。陽炎は熱せられた地面付近の空気が上昇することとで、シュリーレン現象によって起こる。Schlierenとはドイツ語で「むら」の意味。

チンダル現象

コロイド溶液に光を当てると、光が粒子にあたって散乱され、光の筋が見える現象。

物理学。主にミー散乱によっておこる。薄明光線(ヤコブの梯子)もこの一種。
ジョン・ティンダル(John Tyndall, 1820~1893, 英, 物理学者・登山家)。アルプスのヴァイスホルンに初登頂したことでも知られる。

ブロッケン現象

高い山で太陽を背に立った時、影が光輪をまとって霧に投影される現象。

物理学。「ブロッケンの妖怪」とも。ドイツ・ハルツ山地の最高峰ブロッケン山でよく見られたことに由来する。日本では「御来迎(ごらいこう)」と呼ばれ、阿弥陀如来が姿を現したものと信じられていた。

ハイドロプレーニング現象

自動車が濡れた路面を走っているとき、タイヤと路面の間に水が入り込み摩擦力が失われる現象。

アクアプレーニング現象、水膜現象とも。

バックドラフト現象

火災の際、密閉された空間で空気が不足していたころに急に外気が取り込まれると、爆発的にに燃え上がる現象。

舌先現象

言葉がのどまで出かかっているのに思い出せない現象。

Tip of Tongueの略からTOT現象ともいう。