意外な物(物以外も含む)の名前
目次
- パンの袋などを留めるプラスチック製の留め具
- 消しゴム付き鉛筆の金具
- 側溝の鉄格子の蓋
- 弁当に入っている魚の形の調味料の容器
- 2種類の調味料を片手でかけられる容器
- アイスクリームやポテトサラダなどを盛り付ける器具
- 図書館や自習室などにある仕切り付きの机
- 跳び箱などに使われる踏切台
- 視力検査に用いるCに似た記号
- 視力検査で目を隠す器具
- 病院の診察などで咽頭の観察に用いる器具
- 医者が頭につける反射鏡
- 包装につけるプラスチック製の緩衝材
- 大仏の頭部にある丸まった毛
- 橋や神社・寺院の手すりの柱の上の飾り
- 西部劇などでみられる回転する枯れ草
- 金銭のやり取りの際にお金を入れる容器
- 裁判所やオークションなどで見られる槌
- 理髪店を示す赤白青の回転する棒
- 学校などでながれるチャイムのメロディ
- 砂時計の中央の、くびれて細くなった部分
- コの字型の針で紙を綴じる文具
- 帯状につなげた金属板を前後の駆動輪につけた装置
- 鉄道の線路に敷かれている砂利
- ゴルフボールなどの表面にあるくぼみ
- 原稿用紙の中央にある飾り
- カレーを入れるのに使う、魔法のランプのような容器
- フランスパンにある切れ込み
- 鼻血が出たときに押さえる部分
- 炭酸用ペットボトルなどの底の形
- 片方の目につける眼鏡
- パンの皮、および食パンの耳
- 軍服の前についている金の飾り紐
- カーテンを留める紐や布
- 葬儀の時に張る白黒の幕
- 運動靴などの靴紐を通す穴
- 靴紐などの先端にある覆い
- 鍵盤打楽器やティンパニを演奏するための枹(ばち)
- 器の底にある台
- 腕時計などの横にある突起
- 『NHKのど自慢』で使われる楽器
- 福引きなどに用いる抽選機
- ガードレールの端の曲がった部分
- 弁当などに入っている緑の装飾品
- 缶の蓋の部分
- 電卓やデジタル時計などで、数字を構成する棒状の表示
- 本の栞として使われる紐
- 土砂や農作物を運ぶための一輪の手押し車
- 講演のときなどで壇上に置かれる、水差しにコップがかぶせられてセットになっているもの
- 座布団の角にある房
- 眼鏡の耳に掛ける部分
- 踏切の遮断機の黄色と黒の竿
- キャンバスを固定するのに使う道具
- 怪我をした動物の首につける円錐状の保護具
- 曲線の幾何学模様を描くことができる定規の玩具
- 皿の上にかぶせる金属製の蓋
- ファスナーで、噛み合わせている歯の部分
- 柑橘類の果皮の内側にある、白い繊維状の部分
- 扇の骨をつなぎとめる部分
- ヨーグルトを静置しておくと分離する液体成分
- 玄関のドアにつける覗き穴
- 縁の一部が突出した小鉢
- 電柱に打ち付けられている釘
- 雑貨や錠剤を入れるのに使われる、プラスチック製の真空成型した容器
- 掛け軸の両端にぶら下げる飾り
- 金魚すくいなどで使う、枠に紙を張った道具
- 本のタイトル・著者名・発行者・発行年月日などが記されているページ
- 傘の骨の先端部分
- 椅子やソファーの前に置く、足をのせる台
- トレンチコートなどの肩にあるループした布
- 怪物の形をかたどった、屋根にある彫刻
- 鐘や風鈴の中にぶら下がっているおもり
- つる植物を絡ませて日陰を作るための棚
- 燕尾服やタキシードを着用する際に身に着ける飾り帯
- 紙風船やクッキングシートに使われる、半透明の紙
- 神社建築で見られる、屋根の上にある交叉している木材
- 狙撃手などがカモフラージュのために着る、草木や小枝をつけた迷彩服
- 野球グラウンドを整地するT字型の道具
- トライアングルを打つためのばち
- 闘牛士が牛を挑発するのに使う赤い布
- アンケート記入の際などに使われるプラスチック製の鉛筆
- 切手の端についている連続した小さい穴
- 頭薬/側薬
- 親指をそらせたときにその付け根にできる、2つの腱に挟まれたくぼみ
- 時計のアラーム時刻を設定するための針
- 矢を射る的の中心にある黒い点
- 囲碁盤にある黒い点のこと
- お弁当でハンバーグなどの下に置かれているパスタ
パンの袋などを留めるプラスチック製の留め具
- →バッグクロージャー
フロイド・パクストン(Floyd Paxton, 1918~1975)がリンゴ包装の留め具として作ったものが原型であり、彼の創業したクイックロック(Kwik Lok)社が特許を取得している。
消しゴム付き鉛筆の金具
- →フェルール
ferruleはもともと円筒形の先端を保護・接続する口金のこと。
側溝の鉄格子の蓋
- →グレーチング
アイスクリームやポテトサラダなどを盛り付ける器具
- →ディッシャー
disherは「盛り付けるもの」の意味。
図書館や自習室などにある仕切り付きの机
- →キャレル
視力検査で目を隠す器具
- →遮眼子
病院の診察などで咽頭の観察に用いる器具
- →舌圧子
医者が頭につける反射鏡
- →額帯鏡
包装につけるプラスチック製の緩衝材
- →気泡緩衝材
いわゆるプチプチ。潰す音の連想(プチプチ→パチパチ)により、8月8日はプチプチの日である。
橋や神社・寺院の手すりの柱の上の飾り
- →擬宝珠(ぎぼし)
西部劇などでみられる回転する枯れ草
- →タンブルウィード
tumbleweedは「転がる草」の意味。ロシアアザミという植物の枯れ草がほとんどである。
理髪店を示す赤白青の回転する棒
- →サインポール
サインポールは和製英語で、英語ではbarber pole(床屋の棒)という。色の由来としては、「赤:動脈 青:静脈 白:包帯」という説が支配的だが、はっきりしない。
学校などでながれるチャイムのメロディ
イギリス・ウェストミンスター宮殿の時計塔ビッグ・ベンで鳴らされているメロディ。ウェストミンスター寺院の鐘とは別物である。
ちなみに、ビッグ・ベンの正式名称はエリザベス・タワーだが、工事責任者のベンジャミン・ホール(Benjamin Hall)の名をとってそう呼ばれる。
砂時計の中央の、くびれて細くなった部分
- →オリフィス
その形状から、「蜂の腰」ともよばれる。もともとolificeは「開口部」という意味で、工学では面積の小さい流路のことをいう。
コの字型の針で紙を綴じる文具
いわゆるホチキス。名前は、初めて輸入されたステープラーの製造元E.H.Hotchkiss社に由来する。機関銃の製造者Benjamin Hotchkiss(1826~1885, 米)とは何ら関係ない。
帯状につなげた金属板を前後の駆動輪につけた装置
- →無限軌道
いわゆるキャタピラ。ブルドーザーや戦車についている。キャタピラは米国のCaterpillar社の商標で、もともとは芋虫の意味である。Caterpillar社は世界の建設重機の最大手である。
鉄道の線路に敷かれている砂利
- →バラスト
レールや枕木にかかる荷重を分散し、移動を防ぐはたらきがある。
もともと船舶などの重量のバランスのために乗せるおもしのことを指し、その砂利を再利用して線路にまいたのに由来する。
ゴルフボールなどの表面にあるくぼみ
- →ディンプル
dimpleはもともとえくぼの意味。これがあることで、マグヌス効果が発生し、より遠くへ飛びやすくなる。かつては、336個ついているボールが大多数だった。
カレーを入れるのに使う、魔法のランプのような容器
- →グレイビーボート
もともとはグレイビーソース(肉汁をもとにしたソース)を入れるために、イギリスで使われていた容器。インドとは縁もゆかりもない。また、グレイビーボートからソースを注ぐお玉をレードルという。
フランスパンにある切れ込み
- →クープ
表面が割れたりせずに、生地が均一に膨らむようにするはたらきがある。ちなみに、coupeは切り取るという意味で、クーポン(coupon)と同語源。
鼻血が出たときに押さえる部分
- →キーゼルバッハ部位
毛細血管が集中しているため鼻血の好発部位であり、ここを抑えると止血しやすくなる。Wilhelm Kiesselbach(1839~1902, 独, 解剖学者)による。
パンの皮、および食パンの耳
- →クラスト
中身の白い部分はクラムという。パンの耳の“みみ”は体の一部ではなく、「端」の意味。
軍服の前についている金の飾り紐
- →飾緒
カーテンを留める紐や布
- →タッセル
もともとはその房飾りのこと。聖書などに出てくる由緒ある装飾。
葬儀の時に張る白黒の幕
- →鯨幕
鯨の皮と脂肪が黒白につながっているのに似ていることから名がついた。
もともとは慶弔の両方の意味があったが、現在では弔事にのみ使われる。
運動靴などの靴紐を通す穴
- →鳩目
英語ではグロメット(grommet)やアイレット(eyelet)と呼ばれる。
靴紐などの先端にある覆い
- →アグレット
紐を穴(鳩目)に通しやすくする。agletはフランス語で「小さな針」の意味。
器の底にある台
- →高台(こうだい)
高台があることで器が安定し、熱くても持ちやすくなる。萩焼では切り込みがあることが多い。
腕時計などの横にある突起
- →竜頭
リューズとも。英語ではcrown。時刻合わせに使う。
ジャン・アドリアン・フィリップ(Jean Adrien Philippe, 1815~1894, 仏, 時計師)が発明した。
福引きなどに用いる抽選機
- →新井式回轉抽籤器
通称ガラガラ、ガラポン。多角柱の箱をハンドルで回し玉を出す。帽子屋であった新井卓也が発明したことにちなむ。
ガードレールの端の曲がった部分
- →袖ビーム
車両の車道からのはみ出しを防ぐとともに、車両が衝突した時の衝撃を和らげる役割がある。ちなみに、袖は端の意味(舞台袖など)で、beamは梁(はり、柱と柱をつなぐ横向きの部材の意味。)
弁当などに入っている緑の装飾品
- →バラン
もともとキジカクシ科スズラン亜科の植物ハラン(葉蘭、または馬蘭(バラン))を料理の飾りとして盛り付けたことに由来し、プラスチック製の人造バランから人造が抜け落ちて現在の名称になった。
缶の蓋の部分
- →ステイオンタブ
その名の通り、タブ(つまみ)が缶に残ることから。プルタブはタブが缶から外れる形式のものを指す。
電卓やデジタル時計などで、数字を構成する棒状の表示
- →セグメント
segmentの原義は「部分・区分」。7セグメント方式のものが一般的。
デジタル時計で、最も使用するセグメントが少ないのは11時11分(8個)、最も多いのは08時08分(26個)。
土砂や農作物を運ぶための一輪の手押し車
- →猫車
猫が通れるような狭い足場でも通れることから、逆さに伏せると猫の丸まった背中のように見えるから、など、名称の由来には諸説ある。
講演のときなどで壇上に置かれる、水差しにコップがかぶせられてセットになっているもの
- →冠水瓶
座布団の角にある房
- →角綴じ
生地から綿が逃げないようにすることや、飾りとしての意味がある。
眼鏡の耳に掛ける部分
- →テンプル
templeは英語で「こめかみ」の意味。
- リム
眼鏡のレンズを支える部分。rimは英語で「縁取り」の意味。
- ブリッジ
左右のリムをつなぐ部分。
- クリングス
鼻パッドを支える部分。
- 智(ヨロイ)
リムとテンプルをつなぐ部分。
踏切の遮断機の黄色と黒の竿
- →遮断桿
皿の上にかぶせる金属製の蓋
- →クローシュ
clocheはフランス語で「鐘」の意味。
ファスナーで、噛み合わせている歯の部分
- →務歯(むし)
エレメントとも。
柑橘類の果皮の内側にある、白い繊維状の部分
- →アルベド
alvedoはラテン語で「白さ」の意味。
色が付いた外果皮のことはフラベド(flavedo, ラテン語で黄色さ)という。
また、天体の入射光に対する反射光の比(反射能)のこともさす。
扇の骨をつなぎとめる部分
- →要(かなめ)
もともとは「蟹の目」に由来し、要の字は当て字。
要がないと扇がバラバラになることから、「物事をまとめるもの」や「最も大切な部分」のことを指すようになった。
ヨーグルトを静置しておくと分離する液体成分
- →ホエイ
乳清ともいう。英語ではwhey。高たんぱく・低脂肪でビタミンやミネラルが豊富。チーズを作るときなどにもできる。なお、固形成分はカード(curd, 凝乳)という。
玄関のドアにつける覗き穴
- →ドアアイ(ドアスコープ)
縁の一部が突出した小鉢
- →とんすい
漢字では呑水、湯匙と書く。
電柱に打ち付けられている釘
- →足場釘
足場ボルトとも。地上1.8m以上に45cm間隔で打たれている。
掛け軸の両端にぶら下げる飾り
- →風鎮
その名の通り、掛け軸が風に揺らされるのを防ぐ重りとしての役割もある。
本のタイトル・著者名・発行者・発行年月日などが記されているページ
- →奥付(おくづけ)
傘の骨の先端部分
- →露先
雨露が骨に沿って落ちていく先端であることから。
トレンチコートなどの肩にあるループした布
- →エポレット
軍服などでは装飾用のものがある。
鐘や風鈴の中にぶら下がっているおもり
- →舌(ぜつ)
つる植物を絡ませて日陰を作るための棚
- →パーゴラ
もともとはぶどう棚のことを指した。緑廊ともいう。
燕尾服やタキシードを着用する際に身に着ける飾り帯
- →カマーバンド
野球グラウンドを整地するT字型の道具
- →トンボ
正式名称はグラウンドレーキという。
トライアングルを打つためのばち
- →ビーター
闘牛士が牛を挑発するのに使う赤い布
- →ムレータ
牛は2色型色覚であるため赤色を見分けられず、赤色に反応して興奮するというのは誤り。実際は布がヒラヒラ動いていることに反応している。赤い色であるのは、血を目立ちにくくするためや、観客を興奮させるためであるといわれる。
アンケート記入の際などに使われるプラスチック製の鉛筆
- →ペグシル
正式名称はクリップペンシルという。もともとはゴルフのスコア記入のために作られた。
切手の端についている連続した小さい穴
- →目打ち
頭薬/側薬
- 頭薬・・・「マッチの先端についている発火性のある物質
- 側薬・・・「マッチ箱などについている、頭薬と摩擦させて火をつける部分
親指をそらせたときにその付け根にできる、2つの腱に挟まれたくぼみ
- →解剖学的嗅ぎたばこ入れ
嗅ぎたばこ(たばこの葉を粉砕したもの)をここに入れて吸っていたことにちなむ。
時計のアラーム時刻を設定するための針
- →目安針(しん)
めやすばり、とも。
矢を射る的の中心にある黒い点
- →図星
転じて、目当てのところや急所、指摘されたとおりであることを意味するようになった。
図星は正鵠(せいこく)ともいい、物事の要点を正しくつくことを「正鵠を射る」という。
お弁当でハンバーグなどの下に置かれているパスタ
- →ガロニ
フランス語で「つけあわせ」を意味するgarnitureに由来。
上の具材が移動しないように固定したり、油や汁気をすったりする役割がある。