まとめ・備忘録【クイズ・雑学】

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【現在33個】ギリシャ語

ギリシャ語由来の言葉・成句



目次



オート

auto「自分自身

自己、自動などを意味する。英語のautomatic、およびautomobileの略として用いられる。

サンダル

sandalion「

足全体を覆わず、底とそれを留める紐やバンドで構成される履物。

アネモネ

anemos「

キンポウゲ科イチリンソウ属。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)。
ギリシャ神話の美少年の神アドニスが死んだときに、流した血から咲いたといわれる。

アスパラガス

asparagos「たくさん分かれる

キジカクシ科クサスギカズラ属。和名はオランダキジカクシ。漢字では竜鬚菜、石刁柏。
原義の「たくさん分かれる」から「新芽」、転じてこの植物を指すようになった。

アメシスト

amethyst「酒に酔わない

酔いを防ぐ効果があると信じられていたことから。
別名紫水晶。基本的な組成は石英と同じだが、微量に含まれる鉄によって紫色に見える。

アンタレス

antares「火星に対抗するもの

さそり座のα星。赤く明るい星で、火星と接近することがあることから。
antはantiの略で「反対」「対抗」などを意味し、特定の物事を嫌う人のことをいう「アンチ」の語源。
aresはギリシャ神話の軍神アレスのこと。ローマ神話マルスと同一視され、火星と結びつけられた。

オーケストラ

orchestra

語源となったオルケストラは、劇場の舞台と客席の間にある半円形のスペースで、合唱隊や楽器奏者が演奏する場所のこと。転じて、そこにいる楽器奏者の集団を指すようになった。

シソーラス

thesauros「宝庫

言葉と言葉の関係を示した辞書、類語辞典のこと。

テクネ

techne「技術

technic技巧、technology科学技術などの語源。
接頭辞としての形technoでよく使われる。

また、technitosは「人工」を意味し、テクネチウムtechnetiumの語源となった。

トラウマ

trauma「

もともとは単に傷のことを指したが、フロイトの「精神分析入門」によって、「心的外傷」を表すようになった。

アスベスト

asbest「永久不滅

和名は石綿角閃石などが繊維状になったもの。
中国では古代から火浣布(かかんぷ、火で洗える布)と呼ばれた。西洋では火の精霊サラマンダーの皮ともいわれた。
かつては建築材料などに使われていたが、細かい繊維を吸入すると発がん性があるため、「静かな時限爆弾」と呼ばれ、現在は使用禁止されている。

サウルス

saurus「トカゲ

恐竜、翼竜、首長竜など、絶滅した爬虫類の名前によく使われる。

プラズマ

plasma「形作る

気体分子が電離した状態。固体・液体・気体につぐ第4の状態とされる。
ラングミュアが発見・命名

メニスカス

meniscus「三日月

容器内の液体の表面がつくる曲面。表面張力によって起こる。メスシリンダーなどで目盛りを読むときは、メニスカスの平らな面を読む。

カリスマ

Charisma「神からの恵み、与えられた能力

超人間的・超自然的な能力のこと。マックス・ヴェーバーが、支配の三類型のひとつ、カリスマ的支配として提唱。

マニア

mania「狂気

一つのことに熱中する人のことを意味する。
双極性障害躁状態のことも指す。

エネルギー

energeia「仕事をする能力

エネルギーは「energy」のドイツ語読みで、エナジーが英語読み。

ポリス

polis

はじめは「都市」を意味し、転じて「都市国家」、「政体」、「市民」などと意味が広がっていった。
もともとakropolis「高いところ」に由来する。アクロポリスはポリスの中心部にある丘のことで、神殿や城砦が築かれた。
「警察」を意味するpoliceの語源となっている。

ノーチラス

nautilus水夫

ラテン語ではオウムガイのことを指す。
よく潜水艦の名前に付けられ、ジュール・ヴェルヌの小説「海底二万里」でネモ船長の乗る潜水艦や、世界初の原子力潜水艦が知られる。

レソロジカ

lethilogica「忘れっぽい言葉

使おうとした言葉が咄嗟に出てこない現象のこと。
ユングが提唱
ギリシャ神話に登場する、その水を飲むと記憶を失う川レーテーに由来する。
舌先現象(TOT現象)も参照。

モノ

monos「単一の

派生語として、monochrome「白黒の」、monorail「単軌鉄道」、monolog「独白」、monopoly「独占」など。

オルト/メタ/パラ

ortho「正規の

orthodox(正統派)の語源。
化学においては、ベンゼン環上で2つの置換基が隣り合っていること。

meta「後に

転じて、「高次の、超越的な」という意味になり、
「創作物であることを創作物内で扱う」ことを指すメタフィクションや、
「現実を越えた仮想空間」であるメタバースなどの派生語がある。
また、化学においては、ベンゼン環上で2つの置換基が炭素原子1つを挟んで隣り合っていること。

para「反対側に

parallel(並行)の語源。
オリンピックと並行して行われることから、パラリンピックのことも指す。
また、化学においては、2つの置換基がベンゼン環上の向かい側に位置すること。

メートル

metron「ものさし

1791年、北極点から赤道までの子午線距離の1000万分の1と定めるようにフランスが提唱した。
現在では光が1/299792458秒間に進む距離と定義される。
meter(計器)と同語源。

エンタルピー

enthalpein「温まる

物質が持つエネルギー(熱量)のこと。
命名者はカマリン・オネス(Kamerlingh Onnes, 1853~1926, 蘭, 科学者, 超伝導の発見者)。

ダイナマイト

dynamis「

アルフレッド・ノーベルが発明した爆薬。
また、デュミナスはアリストテレスが提唱した哲学の概念でもある。

エニグマ

ainigma「謎めいた言葉

ナチス・ドイツが用いた暗号機にその名前が付けられている。また、イギリスの作曲家エルガーは「エニグマ変奏曲」を作曲している。

ちなみに、暗号機のエニグマを解読したのは、「計算機科学の父」とも呼ばれるアラン・チューリング

メソポタミア

Mesopotamia「川と川の間

ティグリス川ユーフラテス川の間にある地域であることから。
メソポタミア文明は世界四大文明の一つ。シュメールアッカドバビロニアアッシリアなどの王朝が立った。

クロバット

akrobates「つま先で歩く者

akrosの原義は「高い」。ギリシャのポリスのシンボルとなった、神殿や城砦がある丘のことを「アクロポリス(akropolis:高いところ)」という。

カタルシス

catharsis「浄化

悲劇などを見ることによって、心の中に鬱積していた感情を解放し、気持ちを浄化すること。アリストテレスが提唱。

フィロソフィー

philosophia「知を愛する

ソクラテス、およびその弟子のプラトンが提唱。
philosphyという言葉を「哲学」と訳したのは西周(にし あまね)。
また、博士号Ph.D.のPhはPhilosophyの略。

エウレカ

eureka

何かを発明・発見したときに使われる感嘆詞。
表記ゆれとしてヘウレーカ、ユーリカ、ユリイカなど。
アルキメデスが、自分が浴槽に入ると自分の体積の分だけ水位が上昇すること(アルキメデスの原理)を発見したとき、「Eureka, eureka!」と叫びながら裸で走っていったという逸話がある。

エポケー

epokhe「停止・中断

哲学などで、いったん判断を保留すること。

タウマゼイン

thaumazein「驚き

哲学などで、「知的探求の始まりにある驚き」のこと。